持ち方握り方は、奏法によっても微妙に変わってきます。
また、ドラムセットの叩く位置によっても、かわってきます。
というか・・・
人体の構造を大切にした持ち方をマスターし、可能性を広げよう!
持ち方握り方は、奏法によっても微妙に変わってきます。
また、ドラムセットの叩く位置によっても、かわってきます。
というか「自然とそういう持ち方になる」というべきでしょう。
原則は、力まない持ち方、指や手首、腕の機能を最大限発揮できる持ち方の追求です。
そして、奏法自体も発展しますし、あなたの奏法もドラム歴を経るに従って、進化/深化していきます。
ちょっとしてコツをつかんで、まずは「ナチュラル」で楽器本来の音をだせるよう、焦らずに取組みましょう!
参考文献
◆ 古い持ち方から脱却する方法とは?
◆「握りしめるくせ」を抜いていくには?
握り方あれこれ
レギュラー(トラディッショナル)・グリップ
この握り方は、左手のみに使われます。
マーチで、スネアドラムを傾けて(左上がり)肩から吊るして演奏するスタイルでは、この握り方が使われます。
奏法は、自然と前腕部の回転を利用することになります。
持ち方をこの下にある「マーチンググリップ」にすると、モーラーへと発展できます。
マッチド・グリップ
マーチング・グリップ
マーチングでは、スネアドラムを左右同じ高さにセッティングすることがあります。
このときは、打面がかなり「胴体に近い」ので、スティックは結構横向きになります。
手首のスナップというよりは、レギュラーと同様、前腕部の回転を使うのが合理的ですね。モーラーの動きへと自然に近づくでしょう。
フレンチ(ティンパニ)・グリップ
指で、安定した細かく早いストロークをする場合に有効なグリップ。
ジャズなどでは、シンバルをこの奏法でプレイすることが多いです。
繊細ながら、はっきりとした打点を出すことができますので、小音量のプレイでは重宝します。
ジャーマン(スナップ)・グリップ
手首のスナップを効かせるための持ち方。
前腕部に対して親指がまっすぐに来る感じです。なので、ほかの指は外側に向くようになり、力みやすいのがデメリット。
ヘビーなロックなどで、オープンリムショットを多用する場合はこの持ち方がやりやすいですが、手の故障を招きやすいと思います。
なので、モーラーを会得する方が私の意見としてはオススメです。
その他、楽に、いい音なればなんでもオッケー(と私は考える)
例えば、人差し指と中指の間にスティックを挟み、親指で支えるっていう、かわったもち方のドラマーもいらっしゃいます。
実は私の持ち方も、あるポイントだけ外さないようにしているだけで、曲やシチュエーションによっていろいろ変化します。
なので、いろんな持ち方を試して、慣れてしまいましょう!
そして、ゆっくり時間をかけて、自分にフィットした握り方を見つけて行ってください♪
奏法あれこれ
モーラーとよばれている奏法
うでの機能(上半身までも)を最大限活用した合理的奏法をマスターする
モーラー奏法は、大変簡単です。
なぜならば、人間の腕の動きに最大限マッチした奏法だからです。
この奏法をマスターすると、小学低学年の学童でも、スパン!という切れのあるええ音が出ます。音量は出てるのに、音色がきれいなので、ちっともうるさくない。
なぜそんなことになるかというと、学童でも腕の重さは3〜4キロ有ります。
その重みが、効率よくストロークに載ったら・・・言うまでもなく、ものすごいエネルギーです。
モーラーのいいところは、はね返ったあとの処理も大変楽な事です。
リバウンドのときにドラマーはリキみ易いですが、モーラーをマスターすると、リキみが本当に激減します。
是非マスターしましょう!
◆ 武術とドラムの共通点とは? ~モーラー奏法の原理
グラッドストーン奏法
主に手首と指を使った、細かい音符を打つことができる奏法です
私も高校の頃は自然とこの奏法をやってました。細かい音符は打てるのですが、スティックの可動域が少なく、脱力が難しい奏法でもあります。
この奏法を練習すると、手首、指が「動力」として、能動的に使えるようになります。また、スティックと指のアクセスも大変緊密になり、コントロール能力が上がります。
私のレッスンでは、効果的な素振りの方法もマスターして頂きます。
みなさんの音楽生活が、ますます豊かになりますように♪
ビーツ・アップ 前田 憲