現在のポピュラー音楽は、ラテンやジャズの影響をものすごくたくさん受けています。
書き出すときりがないのですが、例えば・・・
ユーミンの「中央フリーウエイ」は、サンバです。
サザンオールスターズの「若い広場」って言う曲は、バンドマンの間ではボレロ(ダンスホールではルンバ)と呼ばれるリズムです。
ディズニーのリトルマーメイド「Under the sea」はカリプソの発展形「ソカ」そのものです。
あと、日本の幼児向け番組「いないいないばあ」などで使われている曲も、ルンバ、マンボ、チャチャチャなどラテンリズムオンパレードです。
・・・などなど。
これらの音楽は「別にやらないからいいや、俺はロックだけで」とか言う人もいますが、ロック、ポップスそのものも実はラテン、そしてジャズの影響を大きく受けています。
8ビートしか叩けないドラマーは、世の中にたくさんいます
実際、ヤマハPMSの「ドラム体験レッスン」を受けたら、大抵の人は45分くらいで8ビートのパターンを1個マスターしてしまいます。私はそういう人を今まで何人も輩出してまいりました。
なので、そんなもんでよければ別に勉強の必要もありません。しかし一歩踏み込んで、源流となる古典リズムを理解すると、
現代一般に普及しているビートがどうなっているのか、手に取るようにわかってきます。
もしあなたが聡明なドラマーなら、とりあえず一般によく知られているラテンのリズム、そしてスイングをマスターすること、お薦めいたします。
これらが出来てしまうと、ロックやポップスによく使われる8ビートは大変簡単に出来てしまいますし、16ビートのマスターもそれほど苦労しないでしょう。(例えばサンバなどは、フィーリングは16です)
押さえておきたいラテンのパターンとは?
ブラジル系
ボサノバ/サンバカリビアン系
マンボ/チャチャチャ/カリプソNY系
サルサ/アフロ/ナニーゴ(6/8拍子)
とりあえず、これらのリズムは叩けるようにしといた方がいいです。
たくさんあるように見えますが、たった8つ。世界中のリズムの合計からみたら、微々たるもんです。
ポイントは、各リズムを「口ドラム(パーカス)で言えるかどうか?」 です。
ブラジル系 ボサノバ/サンバ
ボサノバ「ツツカツ ツカツツ カツツカ ツツカツ」
サンバ「チウチキ ドウンチ チカチキ ドカウチ」
参考コラム>
サンバなどブラジル音楽
南アメリカの音楽
カリビアン系 マンボ/チャチャチャ/カリプソ
マンボ「カンチン チカウカ チウカチ ウカチカ」
チャチャチャ「カツカツ カツトト カツカツ チャチャチャ!」
カリプソ「カツンカ ドツカツ ツカツカ ドンカン」
参考コラム>カリプソなど
NY系 サルサ/アフロ/ナニーゴ(6/8拍子)
サルサ「チウカウ ツカンカ チカカカ ツンカカ」
アフロ「ドンカン チキトカ ウキキカ チキトト」
ナニーゴ「チウカ チイト チチカ チトト」
上達して、楽しい音楽人生を送らないとね♪
ビーツ・アップ 前田 憲