ドラム始めたいのですが、やっぱり習ったほうがいいでしょうか?
という質問に、
「独学で十分」
「習わんほうがマシ」
などと回答してる人多かったニャー。
特にドラマー。
さて、
独学はなかなか大変ですが、結構たくさんいらっしゃる様に思います。
「ちゃんとした方にレッスンうけたほうが間違い無いですよ」って書いてる人は20人中1人くらいかな。
レッスンに「さっ」と申し込める人は問題ないのですが、多くの方が独学にこだわるのは何故なんでしょ?
そして、中にはどうしてもレッスン受けに行くことができない方もいらっしゃると思います。
なので今日は、独学で上達する方法を探っていきたいと思います。
独学せざるを得ない理由
まずはここから。
- 通うのが不可能なくらい僻地に住んでいる
- 経済的な理由
- 精神的な理由
こんなところでしょうか・・・
1の場合、例えば地方の小都市でバンドが趣味だけど、先生がいない・・・またはめっちゃ遠い。なんて言うケースです。
2は説明の必要ないと思います。まずは「生きていかんと」ダメなので、後回しになりますね。
3は、結構多いです。優柔不断だったり、または面倒だったりといろいろですが、近くにいる先生が「いいのか悪いのかわからん」と言うのもひとつの理由です。
私に言わせると、上達する人は共通して「いい先生を見つける嗅覚」が優れていたり、縁があったりします。
なので、習いに行く意思のある方は、まず自分の直感を信じて行動してみてください。
しかしながら、結構な割合で「私なんか上達するわけないから習いに行っても・・・」って思ってる人多いのも事実。これは勿体無いですねー
そんなことないのにね。
あと、時間がないと言うのも原因。これは2種類あって、「本当に時間がない場合」と「それほど余裕がない場合」です。後者が精神的な理由になります。要するに時間がないのではなく「心の余裕がない」と言うことになります。
また酷いのになると「オレいけてるから習わんでも大丈夫」って本気で思い込んでる人もいます。
独学とは
独学にもいろいろあります。
例えば、ゆるいアマチュアバンドを趣味でやる場合など。メンバーがさほどシビアでないと、上達する必要は感じませんので、別に習いにはいかないでしょう。
逆にライブがあったりして整える必要ある方は、習いにいかんととんでもないことになりますし、上達したい人は不真面目なメンバーのバンドなんてさっさとやめます。
つまり、上達を望む場合は、完璧な独学を目指すか、良い先生に習いに行きます。この2つです。
その中間とか「なんとなく独学でー」とかそう言う曖昧なのは、実はこの世にありません。(この世にないレッテルを自ら貼ってる人は結構いる)
と言うことで、世の中には色んなケースがある訳ですが、話をシンプルにするため、2種類の層に分けたいと思います。
つまり
- 現状で満足している人
- 現状に満足していない人
まあ要するに、1の人は別に上達を望んでないと言うことです。
例えばリズムがおかしくても気にしないし、力んでいるかどうかもわからん。なんとなく「楽しいいんだからええやんけー」
または本気で「オレいけてるから大丈夫。上達?してるしてる!」って思い込んでいる人。
こう言うのは独学というより「独楽」って言った方がいいと思います。ちょっと脱線しましたがこのブログの読者の皆さんにはそんな層はいないと思いますので。
ほっときましょう。
なので、上達する人が2なのは一目瞭然。
そして現状に不満を持つのは、進化の原動力ですのでとっても結構なことです。(ただし自分のええとこもしっかり認識してください)
しかしながら不満を持っているだけでは足りんのです。
キモは、
どんな風に不満を持っているか?
なのです。
つまり
- なんとなくあかんのちゃうか・・・
- このテクニックのここがあかんとか、どうしてもカッコ良くならないとか、具体的に問題点が分かっている
この2つに分けましょう。
もちろんどっちがええかは一目瞭然。
2番ですよね。そしてこの問題点、より具体的であればあるほどいいし、より細分化されているほどいいのです。
もし独学で上達したいなら、自分の問題点を分析して「具体化」し「細分化」する能力が要るのです。
独学の具体的方法
ではお題。
バンドで「モタっている」とクレームが来ました、さて独学のあなたはどんな風に練習しますか?
ドラムは他の楽器に比べて動きが大きいので、リズムの失敗がものすごく人に伝わります。
なのでこのクレームはありありです。もちろん私も昔よく言われました。
これは「ハシってる」って言うクレームにも置き換えれます。
また、この手の悩みは生徒さんからよくレッスンで相談を受けます。「どうやったら治りますか?」と。
そんときに私は、いろんな角度から生徒さんを分析する訳ですが・・・
分析項目を大サービスで書いときますんで、よかったら参考にして下さい。
- タイム感はいいか?
- リラックスしてるか?
- 拍子感は?
- 歌っているか?
- 聴いているか?
- メンタルは正常か?
などなど・・・
例えば歌っていてもタイムが不正確ならモタったりハシったりします。モタるな!と言われて焦って演奏して、今度は「ハシるな!」なんてよくあるお話。
リラックスすればいいとよく言いますが、大半の人はリキんでいることに気づいていませんし、念じればリラックスするというもんでもなく、ちゃんとノウハウがあるんです。
また、タイムの取り方もコツがあります。これを知らんかったらリズムが重たくなったり、妙に先先行ったりします。
そして、アーティキュレーションに計画性がなければ、音楽になりませんので、曲には決してフィットしません。
曲にフィットしないドラムは小さい音で叩けたとしても「なんかノイジー」って、みんなに思われます。
と言うことで、もしあなたが独学でこのようなクレームに解決策を出そうと思ったら
- 何が足りんかったのか?
- 問題点は、複数か、1個か?
- それをクリアするための方法を知っているか?
- 複数なら、優先順を決定できるか?
- 練習後クリアできたかどうか、判定できるか?
などなど、これらのことをきちんとこなさないとまたぞろ「モタ(ハシ)ってる」などと言われるのです。
ちなみにこの手の悩みは、分析項目が多々ありますし、個人差もありますので、ネットで調べても「あなたにとっての解決策」は出て来ません。
調べるのに多大な時間がかかって、収穫は期待できないでしょう。時間に余裕ある人はやってみて下さい。
なので、独学で上達する人とは、これらの分析を冷静にできる人と言うことになります・・・が、
いかがでしょう?
もちろん、誰だってできんことはないです。
しかし聡明なあなたなら「こりゃ大変だ・・・時間も労力もかかる」と感じたのでは?
独学の大変さがわかって頂けたなら幸いです。
音楽をやっている人は、次のように分類できます
新たに分類してみましょう。
- さっさと習いに行く人
- 労力を厭わず、独学で上達する人
- 独学の方法はわかったが実践しない人
- 「独楽」つまり上達の意思がない人
と、4層に分かれました。
ですが、実はこれ4層ではなく2層です。
何故ならば
1の人=2の人
そして
3の人=4の人
だからです。
以下、上達したい方のみどうぞ。
<まとめ>独学でメキメキ上達するために守るべき4つのポイント。
以下、肝になる部分をまとめておきましたので、独学でやったろうやないかい!と言う方はぜひご一読ください。
- 正しい基礎練習をしましょう
・・・スティッキングの最適化はみなさん興味がありますが、アーティキュレーションの意識は低いです。 - 意識の高いメンバーとアンサンブルする機会を作りましょう
・・・特にドラマーは、共演者から得る事が多いです。でも大半の人は、気づかず通り過ぎてしまいます。また、意識高いメンバーと出会うこともなかなか少ないです。 - 課題を見つけて、正しい攻略法を考え、練習・勉強・実践しましょう
・・・課題は、練習やアンサンブルの結果、フィードバックがあって得られます。まともなフィードバックをゲットしましょう。 - 音楽を常に意識し、歌いましょう
・・・音楽を成立させる重要な要素は、リズムの型、呼吸、アーティキュレーション、拍子感などなどです。これらはできている人からのサジェスチョンがないと良くなりません。
さてさて・・・
このコラムもこの辺になってくると、まともに読んでいる方は大変少数ではないかと予想されます。
是非、最後までご覧ください!
楽器上達したい。けど習っていない皆さんへ
参考になれば幸いです。
これを大変多くの方が曖昧に捉えてて、とっても残念。
どういうことかというと「時間がかかる」ということをご存知ない訳なのです。
時間がかかるのは練習だけではないんです。
練習方法の開発にも、大変な時間がかかるんです。
つまり上達とは、
<正しい練習方法を開発し、カスタマイズのために費やす時間>
と
<正しい方法で実際に練習する時間>
を掛け合わせたものなのです。
あなたは自力で
<正しい練習方法を開発し、カスタマイズのために費やす時間>
を取れますか?
天才でも必ず誰かに「師事」し、その方法、勘所を学び、実戦を経験してブラッシュアップしていきます。
それなのに、もしプロでもないあなたが誰にも<コーチング>をうけていなかったら、一体どうなるか・・・想像に難くないでしょう。
もしあなたが闇雲に練習するだけであったら
<間違った方法で練習する時間>
を、かなりの割合費やす事になります。
これは、明らかに時間のムダなのです。
なぜならは、間違った練習法だと「下手くそになる」からです。
仮に正しい練習と間違った練習が半々だとすると、プラマイ0になると思ってくださいね。
私たちは「希望」を提供させていただいております。
楽しく音楽したいならやはり「上達!」
一緒に練習して、幸せになりましょう♪
皆さんの音楽生活が、豊かになりますように!
ビーツ・アップ 前田 憲