大阪教育大附属池田中での「リズム」特別授業

カッコいいリズムを出せたら・・・歌も、ピアノも、もちろんドラムも、見違えるように上達します。プロ奏者たちも皆「まずはリズムありき!」なのです。そんな願いを込め先日・・・

 

2013-01-13 17:17:28テーマ:リズム感、その「深化論」

 

 

こんにちは、ビーツ・アップ 前田 憲です♪

場所は「大阪教育大附属池田中」の音楽室。

カッコいいリズムを出せたら・・・歌も、ピアノも、もちろんドラムも、見違えるように上達します。プロ奏者たちも皆「まずはリズムありき!」なのです。そんな願いを込め先日・・・

 

「特別授業」として、僕の「リズム感養成講座」をやらせて頂きました。

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<池附
「先輩の授業を受けよう」

もちろん「カッコいいリズムとは?」というテーマで♪

20年以上にわたる、プロとしての「演奏/指導経験」をもとに編み出した、どんなリズムの悩みにも対応できる独自のプログラム。このうち数個をピックアップして、チャレンジして頂きました♪

  1. <エピソード>恐ろしいプロのダメだしとは
    ~そこで僕が育んだ「7つのながら力」
  2. 右手と左手で、別々のリズムを叩いてみよう!
  3. 人の手拍子と手拍子の間を、君の手拍子で埋めれるか?
  4. ドラム初心者でも大丈夫 ~ドラムソロにチャレンジ♪

 

もうみんな、目をまん丸にして、そして子どものように夢中になってました♪
(画像は、モザイクをかけております)

また僕のお話は、音楽だけではなく「生活や仕事」にも大いに活かせることを、生徒たちは感じ取ってくれました。流石ですね♪

 

演奏中のミュージシャンは、平行していくつもの作業をします。「聴く」「演奏する」「イメージする」「脱力する」

さて、ミュージシャンは演奏中、普段とは別人のように「音楽に向かって」いきます。

その時の状態はまさにこんな感じ。

  • バンド全体の音を「聴いている」自分と
  • 1、2、3、4~と「拍子をとっている」自分と
  • あふれだす「イメージ」を音にしていく自分と
  • 気合いを入れながらも「脱力」している自分と・・・

まるで、自分が5人も6人もいるかのようです。

聖徳太子が一度にたくさんの人の話を正確に聴き取ったと言われてますが、私たちも演奏中は、自分も含め、全てのバンドメンバーの音をいっぺんに聴きながらです。

こんなパフォーマンスを皆さんに体験して頂きたく、私はこの講座をはじめました。もちろん「誰でもチャレンジできるように」手拍子と足踏みを使ってのワーク。シンプルながら、大変奥深い内容です。

 

こんな音楽の授業があったんだ!

また、体験して頂いた方からは、いつもこんなメッセージを頂きます。

「ドラムだけではなく、他の楽器、そして、人間の能力アップにも役立つ」

つまり、演奏ができる人は「マルチタスク」という、めったにない力を身につけているのです。その作業を体験してもらい、ふだん使わない能力を開花させ、是非皆さんの人生に役立ててほしい。

そんな思いで、私はこの講座をさせて頂いております。

楽器は難しい。それなら楽器を使わず!ミュージシャンを体験すればいい。

 

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講座の後、皆さんから寄せられたコメントは、とってもいいものが多く、このブログを読んでくださってる方にとってすごく参考になると思います♪

私も大変励みになりました<(_ _)>

以下、一部ですがどうぞご覧になってください♪

 

受講生の声

こちらにはさらに詳しくのせてます。

 

「ドラムだけでなく・・・」
私はドラムをやっているので、たくさんの事に共感しました。そして、先生のお話は、ドラムだけでなく他の事にも活かせると思いました。
3年生 Aさん

私は バイオリンを習っているのですが、難しいリズムをなかなか取る事ができませんでした。でも、先生のお話を実践すると、上手くとれるようになりました。ドラムだけでなく、他の楽器にも通じるという発見におどろきました。
1年生 Sさん

 

「才能ではない!」
僕はむかしから「音楽は才能のある人」しかできないから、自分には無理かな・・・と思ってました。けれど、今回先生のお話を聞いて「努力で上手になれる」ことを学びました。受験が終わった後、なにか楽器を努力して、趣味の一つにしていきたいです。
3年生 Bさん

 

「小さな積み重ねが・・・」
中2のころからギターやドラムを少しずつ練習していたのですが、上手くできなくてイヤになるときがありました。しかし、前田先生の授業を受け、どうすれば、どんなことを考えて練習すれば上手になるか、音楽に対する姿勢を振り返る事ができたと思います。
3年生 Pさん

 

「夢が広がった/人生が変わった・・・」
講座中は常にドキドキして、自分の中で何かが変わりました。そして決心しました、高校になったらドラムを始めます!本当にこの授業で、僕の人生が変わったといっても過言ではありません!
3年生 Dさん

先生のドラムの演奏を聴いて、ドラムってカッコいいな、職業にできたら凄い!って思い、将来の夢の幅が広がりました!
3年生 Kさん

最初に教室に入った時、本物のドラムが置かれててカッコいいなと単純に思っただけでしたが、先生の演奏を聴いて感動しました。自分も人前で堂々と演奏できる力をつけたいです。
3年生 Nさん

やっぱり何より楽しく、自由に仕事をしていたいから、前田先生はその理想とする姿でした。音楽関係の仕事に就きたいと思わせられる講座だった。
2年生 Rさん

 

「ながら力!」
勉強は「ながら」はダメだけど、音楽は「ながら」が大切だと聞いて、正直おどろいた。ドラムは難しそうだと思っていたけど、小さな基本練習がすごいパフォーマンスをつくっていく事を目の当たりにし、ドラムに限らず全てに通じる事だと思った。
3年生 Cさん

7つのながら力でいちばん心に響いたのは「気合いを入れながら脱力する」というものです。あと、先生の「ワアン、トォウー、スリー、フォウア」もカッコよかったです♪
3年生 Eさん

私は3歳のときからバレエをしてますが、よく「そこのリズムの取り方が違う!」と言われました。今回「ながら力」を学び、一人で自由に踊るのではなく、曲に合わせるのが大切だと感じました。バレエに限らず、いろんな局面で心がけていきたいです。
3年生 Uさん

「リズムを刻む」という事は、音楽の授業でもなかなか学ぶ事ができないので新しく知る事がたくさんあり、楽しかったです。とくに「人の演奏を聴きながら」というのが印象に残りました。合唱のときでも僕の声は何か浮いてしまう様な感覚がありました。声が大きいのではなく、周りの音を聞かず一人で歌っていたのかなあと感じました。
3年生 Wさん

 

「えっ?アドリブで?!」
最後にしてくださった演奏は、楽譜にするとシンプルなのに、実際はそのときの雰囲気などでアドリブをすると聞き、とてもおどろきました。カッコよかったです。
3年生 Mさん

いちばん印象に残ったのは「モチーフ」を利用することで、いろんなバリエーションができる事です。それを前田さんは即興でドラムソロにされていた事には大変おどろきました。
3年生 Xさん

 

「めったに無いお話。」
私の周りにはプロのミュージシャンがいないので、とても珍しいお話を聞かせて頂き、いい経験になりました。「2、右手と左手で、別々のリズムを叩いてみよう!」も、ことばにしてみたらいいというアドバイスのおかげで出来るようになりました♪
3年生 Gさん

 

「こんな音楽の授業もあるんだ!」
これから吹奏楽をやっていくのに重要だなあと思う事が多かったので、とても嬉しかったです。あの1時間は、いつもと違う音楽の授業を受けている感じで、緊張せず楽しく取り組めました。
3年生 Qさん

 

「楽しみが増えました。」
別々のリズムや、間を埋める手拍子も、あれから友達とちょくちょくやって遊んでます♪
3年生 Hさん

 

「音楽は “~考える” ではなく・・・」
先生は、~を考える ではなく、~を感じる とおっしゃってました。本当にリズムを「大切に感じる」事が、ノリを良くするのだとわかりました。「~を感じる」が、ぴったりだと思いました。
1年生 Yさん

 

 

受講された生徒さん、おつかれさまでした。

皆さんたいへん器用で、頭の回転も速く、予想はしておりましたが「良くできるなあ~」と感心いたしました。

 

さて、この世界には、なんでも「ウラ」「おもて」がありますね。

Tシャツにも「ウラおもて」、野球のイニングも「ウラおもて」、そして人間にも「ウラおもて」!!

陰と陽、アップとダウン、オンとオフ、プラスとマイナス・・・・・

もちろんリズムにも「ウラおもて」が有るっていうこと、ワークを通じて「体感」して頂けたのではないでしょうか? そして、難しいウラの音符も「タイム」を歌えば、自然とハマってくる。そんなリズムの神髄も垣間みれましたね。

また、簡単なドラムソロも作ってみました。起承転結をつけて、ていねいに歌えば、初心者でも「形に」なりなしたね!

結局、人の音を聞きながら、「同時に」自分のやってることもはっきり打ち出す、「ながら力」が、とっても重要であるということがわかったでしょう。

これらは全て、音楽だけでなく、仕事や日常生活のレベルアップに直結します。どうか、人生の糧にしてください。

 

さて皆さんは今後、社会で大いに活躍されることと思います。おそらくこれからは「個人の力」がより問われる時代がやってくるでしょう。「仕事が出来る能力」はもちろんのこと、「芸術を理解、鑑賞できる力」も是非身につけてください。

 

芸事とは、無形有形の「美しいもの」「カッコいいもの」を生み出すために、努力と人格をたくさん使うものなのです。

しかも、よほどの偶然が無いとそれで収入を生み出すことはできません。

興味の無い人は「あほくさ」というでしょう。しかし生み出していく過程は、必ずその人の内面、つまりウラ側を「美しく成長」させます。

オモテを整えるのは、簡単です。 受験勉強を一生懸命すれば、いい大学にも行ける、社会的地位も高くなる。そして、お金を出せばブランドものの服だって買えます。

ぱっと見、カッコいいですね。 しかし、内面はそう簡単には成長しません。 これからは、「自分自身が高級品」になる時代です。意識の高い人が、より社会で求められるようになっていくでしょう。

 

僕も練習するたびに、演奏するたびに、自分に足りない所がたくさん見つかり、常にそれを克服するために戦ってます(自分と)。 そしていつも「自分がいかに無力か」を、思い知ります。不思議なことに、そんな風に思うと、なんか妙に「スカー」っとして、希望がまたわいてきます。1日のうち、大半はそんな風に感じて暮らしています。

 

私事で恐縮でした<(_ _)>

では、皆さんのご活躍を心からお祈りいたします!

ビーツ・アップ 前田 憲