ビーツ・アップ音楽教室には、ピアノ習ってて「ドラムもレッスン受けている」って方、何人かいらしゃいます。
みんな、ドラムも楽しく上達しているな♪
ピアノにも、いい影響あるのかニャー?
こんにちは。ご機嫌麗しゅう!
ビーツ・アップ 前田 憲です♪
現在私は、ピアノ、エレクトーンを経験された方を何人かレッスンさせていただいております。
結論からいいますと、やはり「上達がはやい」です。
なんでかニャ?
あ・・・スンマセンつい・・・
一体、なぜなんでしょう?
聡明な読者のあなたなら、大方予想がつくと思いますが、
- 譜面を抵抗なく読める
- 子供の頃に音楽の稽古をつけられているので「レッスンなれ」している。
- 右手と左手で、同時に別の作業ができる(エレクトーン奏者は足も)。ペダルにも慣れている。
他にもありますが、主な理由はこのあたりでしょう。
以下、ご興味ありましたら是非ご高覧下さい!
ピアノ、エレクトーン経験者、ドラムの上達が早いその理由とは?
1.譜面を抵抗なく読める
これがいかに「貴重なスキル」か、結構ピアノ、エレクトーン経験者にはピンとこなかったりします。
身についてしまっているから、当たり前の感覚になっているんですね〜
楽譜見たら自然とリズムやメロディーが、鼻歌で歌えるくらい簡単に浮かんでくるでしょう。そうでなくても、リズムくらいはすらっと言えたりします。
ところが経験者でない方は、こんな感じです。
- 読めない
- 頑張ったら読めるが、楽譜をみながら演奏は厳しい
などなど・・・これが標準なのです。
なので、譜面に慣れ親しんでいる、これがいかに有利か。どうか噛み締めてくださいね。
2.子供の頃に音楽の稽古をつけられているので「レッスンなれ」している。
泣きながら「怖い先生のレッスンに通った経験」あるかたもいらっしゃると思います。しかしながらそこでは、音楽を成立させるための「枠組み」や「型」を、体で覚えていく作業をしていたんですね〜
学校の勉強に例えると、「九九」をもし覚えていなかったら、そのあとの算数なんて、ちんぷんかんぷんナンノコッチャになるのは明白です。
皆さんは、その「九九」みたいなものを、いやピアノの場合はそれ以上の「文章題をといてしまえる」くらいの型を忍耐力で身につけてこられたのです。
なので、レッスンで「型」を習うときに、少々わけのわからないものが出てきても「はい」って言いながら挑戦できるんですね。
子供の頃から音楽を経験していない人は、「型」を身につけるのに大変苦労します。もっとひどい人になると「なんでそんなことせなあかんねん(俺様が)」みたいなオーラ出して、結局身につかないってひともいらっしゃったりします。
3. 右手と左手で、同時に別の作業ができる(エレクトーン奏者は足も)。ペダルにも慣れている。
ピアノ経験者にとっては当たり前の話なんですが、そうでない人から見たらやはり「右手と左手を独立して動かせる」のは憧れの的なんです。
みなさんなら、曲を練習する時に、「まずは右手を弾けるようにして、そして左手を同様に」それぞれきちんとしてから、両手で合わせてみるでしょう?こんなの普通のお話。
そうしないと、ぐちゃぐちゃになって、縦の線が揃わんプレイになったりします。
この感覚でドラムに取り組んだら、少なくともお手手の独立はクリアできます。
あとは足ですね。
これも、別個に練習して、合わせてみればいいのです。
それぞれのパートが「何を演奏するのか」を、身体が理解していると、あとはスローモーションで合わせていけば大抵のパターンやおかずはクリアできます。
なんせ、スローモーションできるのは、「タイム、それも休符をしっかり歌って」というのがクリアできてる証拠。
この感覚がないとドラムの上達は大変厳しいですが、ピアノ経験者にはあるんですね〜
ここが大変有利な点です。
ピアニストなど鍵盤奏者がドラムをやると、どんな効果があるのか?
たくさんあるのですが、解りやすいものを3点ご紹介いたします。
- リズムが良くなる。
- フットワークの練習をすることで、身体の重心が安定。腕も軽やかになる。
- ピアノでやる曲を「リズムからアプローチ」することで、曲の構造がわかり、演奏がますます面白くなる。
ビート感、グルーブのコツ、そして手足を大きく動かすことで「脱力の感覚」がつかめるなど、結構いいことばっかりあるのです。
1. リズムが良くなる。
当たり前の話ですが、ドラムは「リズムだけで音楽を作る」ことを課せられています。
ここにチャレンジすることに、とっても大きな意味があるんですね〜
ピアノの譜面をみて「さっと」弾けるだけでも大したものなのですが、どうしてもピアニストは「音は合っているけどリズムが生き生きしていない」ってなりがちです。
たとえば、生徒さんに「ドラムソロ」をやっていただくとよくわかるのですが、たいてい皆さんびっくりされます。
あまりの恥ずかしさに!!
何がって、演奏にドレミやハーモニーがない(そういう感じ、はもちろんあるのですが)っていうのが、どれだけ「さむ〜」いか、体感することになるからなのです。
じゃあ、いったいどうやってプロドラマーたちは、この「ドレミやハーモニーがない」楽器で音楽を成立させているんでしょ?
それは、テヌートスタカートであったり、ダイナミクスであったり、すなわち「アーティキュレーション」です。
ここの部分がどうしてもピアノの場合、譜面を間違えなく弾けてしまうとそれで満足してしまいがち。
ところがドラムの場合は、「かなり計画的」かつ「大げさ」にアーティキュレーションをアウトプットしないと、音楽として成立しないんです。
また、他の楽器以上に「呼吸感」が要求されるのもドラムの特徴。
なので、ピアニストがドラムをやってみると、「アーティキュレーション」「呼吸感」を、強く意識できるようになります。
このスキルは、あなたの音楽をもっともっと豊かにするのです。
2. フットワークの練習をすることで、身体の重心が安定。腕も軽やかになる。
足は、寝ていたり、お風呂時以外のほとんどの場合「リキんで」います。
なぜなら、「立つ」「歩く」っていう作業。実はものすご〜い高度なのです。
しかも、重労働なのです。
足の支えがないとできないんですね。
他の関節よりも、股関節、ひざ、足首には、「体重」というものすごい荷重がかかっています。なので、リラックスしている暇はないんです。
座っている時でも足を組んだり、緊張させていたりします。
「力んでいるのがあたりまえ」の足を、リラックスさせる。ドラムをやることによって「脱力」の感覚が身に付きだします。
3. ピアノでやる曲を「リズムからアプローチ」することで、曲の構造がわかり、演奏がますます面白くなる。
拍子感という言葉をご存知だと思います。
ですが、具体的に拍子感をレッスンできる先生は稀です。
つまり、自分が拍子感を持って普段演奏していないと、そんな話はできないからなのです。
例えば「2拍子」なら、1拍目と2拍目のどちらを強くするかは、音楽のジャンルによって原則が決まっています。
また、拍には必ず「裏」があります。
これらを操れるようにするのが「グルービーな演奏」の必要条件。しかしながら、口ではザクッと説明できますが、ジャンルだけでなく、曲によってもいろいろあるので、やはり「演奏する」っちゅー体験が必要なのです。
グルーブ感が身につくと、メロディーやハーモニーが生き生きしてきます。
よく、「上手な人の演奏って、ドラムいなくてもいてるみたいに聞こえる〜」って感想、耳にします。
これは、演奏者が「グルーブ」を身につけているからなのですね〜
皆さんも是非、グルーブに興味を持ってみてください。ドラムの手まね口真似してみるだけでも、結構分かったりしますので〜
まとめ
ピアニストがドラムをやると、こんなにいいことがあるんだニャー。
上達がはやい理由
- 譜面を抵抗なく読める
- 子供の頃に音楽の稽古をつけられているので「レッスンなれ」している。
- 右手と左手で、同時に別の作業ができる(エレクトーン奏者は足も)。ペダルにも慣れている。
その素晴らしい効果
- リズムが良くなる。
- フットワークの練習をすることで、身体の重心が安定。腕も軽やかになる。
- ピアノでやる曲を「リズムからアプローチ」することで、曲の構造がわかり、演奏がますます面白くなる。
あなたの音楽人生が、ますます豊かになりますように。
ビーツ・アップ 前田 憲