ウオームアップ、基礎テクのレッスン。
私のレッスンではよほどのことがない限り必ずやります。
長年習ってらっしゃる生徒さんでも、マメにチェックします。
さてところで・・・
ウオームアップはやらなくていい??
という説もちらほら。
しかしわたくしは、一とおり経験して、それから状況に応じて日々、内容や多少の差をつければいいのではないかと思います。
さて、ドラムで音楽するためには、
テクニックを身につけることが重要。
そして、テクニックといっても、捉え方はひとそれぞれ。
例えばあるドラマーは「高速 大音量」または「タイムの正確さ」までしか捉えていない。
対して、別のドラマーは「繊細 強弱 音色の多彩さ タイムの緩急 タイトルーズ それらの自在さ・・・」などなど。
話せばきりがなく次々と要素が飛び出してきたりします。
どちらが豊かかは一目瞭然。
ですね。
音楽ができてくると、タイムを乱さず、自在にいろんな表情の音符を奏でることができます。
これを、きちんとコントロールできているかをセルフチェックするのが、ウオームアップ、基礎テクの練習。
そして最終目標は、アンサンブル、ソロ問わず
「曲を仕上げる、発表する」ことなんですね。
しかしながら「曲」には、制約が沢山あります。
なので、まずは制約抜きにして、アウトプットを思い通りコントロールできているか? このチェックは大変効果的です。
つまり
- 今の実力でストレスなくタイムが取れている
- アーティキュレーションを、ほぼコントロールできている
- フィジカルが安定している
などなど・・・
これらが納得いく状態ですと、プレイが安心してでき、いい音楽をできる素地、そして確率が高くなります。
プロではないアマチュアの生徒さんには、「こんだけやっときゃいいじゃないの?」という雑な方から「完璧でないと次へ進むのイヤ」という非現実的な方まで、沢山いらっしゃいます。
面白いことに、その中間が滅多にいない。特に男子。
いい演奏をするには、そしていい演奏家になるには、まずやるべきことの全貌を把握していることが重要。なので、練習は大変神経質になり、不安との戦いになります。ですが、上達すると練習ノウハウも上達しますので、楽しいことの方が多くなります。
思い通りに音が出るし、アウトプットも素敵〜♪ なんて、楽しいに決まってるじゃないですか!
そして、いざ本番では、そんなものんすっかり忘れて(もちろん、曲の運びとか、どんなパターンを展開するかなどは気をつけます)、今の実力でどう音楽して盛り上げるかに注力する。
ここんところは、人前での演奏(ギャラもらってやってるとなおよい)をすることでよ〜く分かります。もちろん、シビアなプロ同士で共演するとなおよい。
ですが、そうではない先生は、上達するため、そしていい演奏するための「今の時点でのプライオリティ」つまり優先順位をご存じないので、アドバイスもとぼけたことになりがちです。
皆さんも是非、いいアドバイスを生徒さんにしてあげれるようにしましょう。
日々演奏で切磋琢磨し、自分の練習を通じて、生徒さんにひとつでもフィードバックできるよう、日々音楽に取り組んでくださいね。
応援してます!
ビーツ・アップ 前田 憲