この2点の両方が上達して、はじめて可能になります。大多数の人にとって、片方は意外・・・
2013-10-17 21:25:21
テーマ:上達のためのノウハウ
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こんにちは、まえだけんドラムです。
バスドラムを「ドドッ!」って、かっこよく2連発できるようになりたいでしょ?
ちょっと早めの8ビートで連発するとき、ドラムソロで足のダブル絡めたり、かっこよくキメたいもんですね。
ところが、大抵のドラマーは大音量のバンド環境でプレイしてますので、「小音量」「ハイスピード」でダブル打ったりせなあかんケースには対応がキビしかったりしますね。
上手なドラマーのバロメーターで、最も重要なうちの一つに、
「ちっちゃい音でもものすごいグルーブしている」
というのがあります。
たとえばラテンだったら「サンバ」のパターン。
他のコラムでも書いてますが、ドラマーは小音量でもノリノリにグルーブできるかどうかで、価値が決まってきます。
サンバキックをアンプ無しのピアノとベースというアコースティックバンドで平気な顔してできるか?
もし「できるようになりたい!」と思うのなら、「小音量」「オープンサウンド」のダブル打ちの会得は必須です。
そのためには、ぜひベーシックな練習が必要なんですが、そのまえにまずは、どんなダブル打ちがあるのかを、ざっと見ていきましょう。
うちの生徒さんも、コツコツ練習してダブルのクオリティを日々あげております。
そのダブル打ち。何種類か奏法がありますので、ご紹介いたします。
- スライド
- アップダウン
- ダウンダウン
- ダウンアップ
- その他
1スライド
これは、ペダルの踏み板を、手前からバスドラの方に素早くすべらせて、そのときの摩擦でドドットならすテクニックです。
2打とも、クローズでラウドな音になるので、ヘヴィーな音楽で使います。
ペダルとの「圧」がポイント。つま先に力が入りすぎないようにしてくださいね。
これも上達すると、小音量でプレイできるようになり、強力な武器となります。
2アップダウン
ヒールダウンを強めにやると、カカトが浮きます。そのまま放っとくと足が落下して、もう1個音がなります。
2打ともオープンな音が出せます。或る程度スピードも出せるので、ぜひマスターしたいテクニックですね。
3ダウンダウン
ヒールアップを2段階に分けて落とします。
つま先の加減で、オープンもクローズもできます。スピードも出せますが、力みやすいのが難点。十分に脱力を心がけてくださいね~
4ダウンアップ
3のダウンダウンの2回目のダウンをアップにしてしまったものです。
この時の膝は、かるく円運動や曲線運動のイメージで動かすとやりやすいです。
5その他
横方向にもダブル打ちをすることができます。この奏法はまえだけんドラムは結構多用しています。かなり難易度が高いです。
いかがでしたか?
おそらく「ヒールダウン」が沢山出てきてるなあ〜って思われたのではないでしょうか?
じつは・・・
これらの技術は、ヒールダウンとヒールアップの両方が上達して、はじめて可能になります。
ヒールアップは、みなさん普段から使っている踏み方。
しかしながら、ヒールダウンで足首を柔軟にペダルに対応させるフットワークは、さほど取り組んでいらっしゃいません。
ヒールダウンを練習すれば、実はヒールアップのレベル、クオリティも上がります。なぜならば、足の裏がペダルに対応する感覚が身につくからです。
黒人白人問わず、アコースティック系特にジャズドラマーはヒールダウンを多用します。ただ、日本人とは筋肉の構成が違うので、真似っこしても私たちはすぐに疲れます。なので、ヒールアップと併用して柔軟にプレイすべきです。
どんなドラマーにもヒールダウンは必須。
そして柔軟なでオープンサウンドもだせるヒールアップ。
この2つのテクで、ダブル打ちの可能性は大いに広がります♪
焦らずに、取り組んでみてください!
皆さんの音楽生活が、より豊かになりますように。
ビーツ・アップ 前田 憲