つまり、演奏とは、音が動くことによって、空間に何かが描かれるもの。これこそがヒント。
こんにちは。ごきげん麗しゅう!
ビーツ・アップ 前田 憲です♪
さて、前回のコラムでは「歌うこと!」っていうお話書きました。
でも特に、アマチュアミュージシャンの多くは「歌いっぱなし」て言うケースが多々あったりします。
ではこの、「歌いっぱなし」とは、いったいどういう状態なのでしょう?
そして、歌いっぱなしでは、いったいどんなみっともないことになるのでしょう?
さらに、必ずゲットしておきたいもう一つのスキルとは?
その前に・・・
☆ 演奏家の「耳」とは?
さて、自分の演奏を録音して聞くのは大変いいことですね。
「フィードバック」を求めているからこそ。
で、聴いて、いい気になることなく反省やアドバイスを求めれば、次の課題が見つかりますね。
この上ないことです。
しかし、こうも思えます。
「なぜ演奏中に気づかなかったのか・・・」
いわば、後の祭り。
なんか、悔しさが残りますね。
たとえばピアニストが「リズムありのイントロ」出したとします。
じゃあバックは、それを聞いて、そのテンポで合奏してきますね。
この時、初心者はノレなかったりします。
原因は、どこにあるのでしょう。
よく似た現象をピックアップしてみますね。
・回っている大縄跳びに入って、跳ぶ
・高速道路で本線に入る
・遊園地で動いている乗り物に乗る
などなど・・・
これできる時って、走りこむ時から縄跳びの回転を感じてるし、高速では本線の車のスピードに合わせて、あげているし、遊園地でも動いてる遊具に合わせて歩きながら乗ってますね。
つまり「動き」を感じているってことです。
これもし動きを感じていなかったり、慌てふためいていたら、必ずギクシャクして「ノレ」ません。
音楽も一緒だと思います。
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☆演奏は、音が出ては消え、録音しない限り余韻しか残りません。
しかも、乗れていなかったとしても、実際にこけたり、大縄が引っかかってストップしたり、そんな「目でみえる事故」はありません。だから、演奏の良し悪しが、最中に大変分かりにくい。
おまけに共演者のタイム感やムーブ感がイマイチだったりしたら、誰のどこが悪いのかいいのか、さっぱりわからない状態になるものです。
ちなみにプロは、誰とでも・・・仮にどんな下手くそとやっても「今どんな状態か」全部分かります。
そして、録音を聞く前に、大体どんな出来か? ほとんど予想できます。
なぜわかるのでしょう?
それは、「動態聴力」という聞く力(ぼくが勝手に名付けました)を持っているからなんですね。
つまり、演奏とは、音が動くことによって、空間に何かが描かれるもの。
それは、聞く者も「うごかないと」捉えきれないものなのです。
自分が動きながら聞くと、ずべての音が動きを持って聞こえてきます。
そうすると、大変自然に「ノっていける」
自分の演奏の「NG」も、リアルタイムで感じることができる。つまり、一瞬一瞬フィードバックがあれば、それは「修正せよ!」という指令を自分に出すことができます。
そういう演奏は、やってる最中は心中ボロボロでも、結果良かったりすることがほとんど。
実はいい演奏の秘訣の1つに、「動きを持って聴く」というのがあるのです。
自分の演奏を、イメージを持って聞きましょう!
そうすれば、また上達への道が開けるでしょう♪