マメさは本当に必要か?と疑う瞬間、実はすでに上達!

  • LINEで送る

でも実はこれって、もう皆さんお気づきと思いますが・・・高いレベルをキープしていたってことなんです!

 

ビーツ・アップ 前田 憲です♪

ご機嫌麗しゅう!

 

さて、私事ですが・・・ 趣味の一つにこんなのがあります。

 

包丁研ぎ! 

 

実は私、ステンレスだけでなく「はがね」の包丁を3つ持っている。 「はがね」は、洗うたびに水気を丁寧に拭き取らないとすぐさびる。ふいてても微妙にくもってくる。マメに「磨いで」やらないと鈍ってくるのだ。

その中でも、特に中華は「別打」の別格品だ。ルパン3世にでてくる五右衛門の「ザンテツ剣」位きれる・・・

と思う。。。
(ザンテツ剣使ったことないのに、ウソついてしまった)

 

この包丁で毎朝「なま絞り人参ジュース」のために、人参を薄くスライスしているのだが、年末の忙しさにかまけて、およそ1ヶ月くらい研ぐのを怠った。

ところが優秀な包丁なので、そんなんでもステンレスより格段に切れる。 だから「ほんのちょい切れ味悪くなった程度やん〜 大丈夫大丈夫!」ってごまかしていた。

でも1ヶ月のブランクはさすがにきしょくわるいので、研ぐことにした。研ぎ終わって、人参を切ってみた。すると・・・・・

 

摩擦係数ゼロ!

 

置いただけで切れるやん!!
そして、人参の切り口のこれまた美しいこと・・・

おそらくよそ見して切ってたら、自分の指を5まいくらい輪切りにしても気づかないだろう・・・

おまえの指は既に切れている!血がドバー!!ホゲーッ!!!みたいな。

そうや〜この包丁、そういえばこんな感じやったわ〜 ごめんな〜

研がずにほったらかして。彼女をほったらかした気分やわ。おお恐。

そして、ふと思ったことが・・・

 

*****

 

実は私(プロの料理人に比べると、絶対的に切ってる量が少ないので)毎日研ぐことはせず、多くて2〜3日に1回、最低でも「毎週」やってました。

つまり、素人にしてはマメに研いでたので、切れ味はキープしていたのです。 でもそのときは、

 

「マメにやっても、さほど変化ないなあ〜」

 

って、ちょっとワクワク感がなくなってしまっていたのも事実。

でも実はこれって、もう皆さんお気づきと思いますが・・・高いレベルをキープしていたってことなんです!

同じ「変化がない」でも、ものすごい「ええ部類」に入ってたんですね〜

それなのに、ありがたみを感じなくなってしまうって、これはいったいどういう事なのでしょう??

 

*****

 

反対に、 久しぶりに包丁を磨いで、そして切ってみて「うおおお〜、アホみたいに切れる!きもちいい!!」

って、たしかに痛快。

でもこれ実は、研ぐ前のレベルが低くなっていたからそんな風に思った訳で、気持ちいいのはそのときだけ、しかも自分だけ。

研ぐのをさぼっていたときに切られた人参はいったいどんな気持ちだったのだろう?

 

「いてててて・・・もっと鮮やかに切れよ!はよ研いでくれよ前田!!」

 

って、思っていたに違いない。本当に申し訳ないことをしてしまった・・・

 

 

つまり、人間には「移動願望」がある。

 

いい内容の練習をやってても、メニューが同じだったら、「ほんとに成長してるんかな?」って疑問を感じてしまう。はやければ三日坊主になる。

コツコツ「ええこと」していても、習慣になるまでに時間がかかる理由は、まさにそこにある。

無意識に「マンネリだつまらない、止まっている」って思ってしまうんですね。

 

とんでもない!

 

おなじように、たとえ自分の身の置き場が、結構レベルの高い場所であっても、ありがたみを感じなくなったりすることもしばしば。

じつは「感性」を成長させるのは「地味な作業」以外にないし、そういうのを大切にしている人が集まる場所こそが「上達」にはふさわしい。

だが、特に男の子や、小さいころにちゃんと音楽教育を受けていない人は、「なんで大人になってまでこんな事・・・」って思ってしまう傾向が強い。

多くの人は安易な方向へと向かい、そして、あと一歩のところで感性をゲット出来ず、本当の音楽の喜びをしらないまま、やめてしまったりする。

 

*****

 

ちなみに私はおおざっぱにいうと「全く同じ内容の練習(いわゆるルーチン)」と「曲や新しいリズム」の練習を分けてやっている。

ルーチンは「感性」をより深く身につけるためにはもってこいだ。 なぜなら、内容が同じなので、自分が日々「微妙〜に変化」していくのがとってもよくわかる。面白い。

このときに「上達しなければ!」と思いすぎると、これまたよくない。頭でっかちになってしまう。「感性」よりも「見た目」を優先してしまう。

 

感じるのは「変化」でよい。

 

そしてイメージは、こうやったら、こんな風にアウトプットできるんだ〜っていうのも重要。そうする事で、五感も鋭くなっていく。

まさに、人間の持つポテンシャル、恐るべしですね♪

 

*****

 

実際今の日本なら、さほど努力しなくても楽しく生活できる。 歓びを自分自身ではなく「外」にもとめるなら。

でもこの先はどうでしょう?

公私に、もっと「個の力」が必要とされる時代になると僕はみています。

ちなみに包丁って、研げば研ぐほど・・・ やせ細り、小さくなっていきます!! ほんとだよ。

 

でもね、自分のスキルや「感性」は、磨けば磨くほど、豊かに肥え、大きくなっていくんですね〜

 

みなさんのの音楽人生が、より豊かになりますように!

ビーツ・アップ 前田 憲

おすすめ記事

  • LINEで送る

上達!スタッフ紹介



☆パラダイスキャット

パラダイスキャット大

まえだけんドラムの代わりにブログの進行したり、ライブ案内するのが任務。本人は楽器をたしなまないが、大変耳が良い。



☆堀リズムちゃん

堀リズムちゃん大

ピアニスト。ジャズだけでなくポップス・ラテン・クラシックも演奏し、造詣が深い。アレンジ・作曲、そしてお掃除も得意・・・と、なんだか誰かにそっくり。



☆上達也くん

上-達也クン

上達を熱望するドラマー。だが、なかなか思うように上手くならないのでいつも悩んでいる。ここだけの話だが、大昔のまえだけんドラムはこんな風に苦しんでいたのだった!



コメントを残す