つまり、じぶんが歌っているだけでは十分ではない。ということ。
こんにちは、ごきげん麗しゅう!
ビーツ・アップ 前田 憲です~
さて、プレーヤーの音を追い求めている姿、いいですねえ~
高校球児がボールを夢中になって追っかけているのと同様、拍手を送りたくなります。
しかしながら、ボールをおっかけたり、バットで打ったり。ブンブン振り回すだけで、果たしていいのでしょうか?
それって、三振するだけですよね。
ミュージシャンは「歌う」ことで、音を追い求めます。
同様にして、追い求めているだけで、音楽は成立するのでしょうか?
では、今日のコラムです。
自分のプレイを、音楽に「ぐっと」近づけるには?
例えば、キースジャレットというピアニスト。
キースさんは、ステージで「キャーキャー。ウーウー。」今弾いているフレーズと同じものを歌おうとしてます。
歌が先なのか、ピアノが先なのわからんくらい。
もちろん口では完璧に言えてませんが、ピアノはものすごい芸術になってます。
☆ 音楽の目的は「うたうこと」
もちろんそうなのはみなさんご存知の通り。
つまり、そのくらい心が歌っていなければあかんということなのです。
でもこれは、最低限「必要」な条件の1つにすぎません。
じゃあ、他に必要なものとは?
つまり大切なのは、心の中や、口で歌っているだけでは伝わらん。ということ。
楽器も歌っていないといけないのです。
楽器が歌うとは?
たとえば、いくらいいCDもってて、いいデッキもってても、肝心のスピーカーがしょぼいと、良さは人に伝わんないですね。
スピーカーがないと、いくらCDかけても、音は聞こえませんもちろん。
なので、心の中でものすごいうたっていても、アウトプットの方法がなかったり、いまいちだったりすると、いいCDには聞こえないんですね。
アウトプット、本当に重要なのです。
先ほどのキースさん。
ひとによっては崇拝していたり、生理的に受け付けんといったり。
評価が真っ二つ、しかも極端に分かれます。
ちなみに私は、キースさん大好き。
その理由はいろいろありますが、1つ魅力を挙げるとすると
「こんなにありのままのじぶんを出せるひとは滅多にいない。」
と感じるところでしょうか。
まとめ
ありのままでオッケーな歌を愛する心
そして、それをピアノという楽器を歌わせて、アプトプットする技術。
どちらも、ゴールのない、つまりきりがない作業です。
しかも、上達したのか、じぶんの演奏が音楽に近づいているのか?
それは「今日の達成率87%」のように、はっきりと「数字」などでは表せません。
「あなたはミュージシャンです」と、だれかが認定書をくれるわけでもありません。
大半のひとは、眼に見える成果ばかりほしがります。
また、負のフィードバックがあるとやる気をなくしてしまうひと、
そして、行き詰まるとつまらなくなり、やめてしまうひとも多数。
それは、「追い求めることにこそ価値が有る」ことを、ご存知ないのからなのです。
忙しい中、限られたわずかな時間でも、好きな音楽に熱中し、そして追い求めているひとは、魅力的です。
そういうひとは、同じように追い求め、熱中するひとを惹きつけてやまないでしょう。
みなさんがますますいい音楽人生を歩まれますよう♪